去年夏にアイビスサマーダッシュと北九州記念を2連勝し、今年の夏もCBC賞3着、アイビスサマーダッシュ1着、北九州記念2着と着実に馬券圏内に入ってサマースプリントシリーズを優勝したベルカント。
相変わらず夏はよく走る牝馬だが、昨年はスプリンターズSで13着と大敗。昨年は秋までは激走が続かなかったが、今年はどうだろうか?
出足の早さはミッキーアイルにも劣らない素晴らしいものを持っている。今の中山の芝はとにかく前にいかなければ話にならない。4コーナーで好位進出できるくらいの位置にはいたいところである。スプリンターズSは例年流れる傾向にあるが、去年はそれが覆された。4番手で先行したベルカントだったが、遅い流れだったこともあって折り合いを欠き、道中で消耗。直線では明らかに伸びを欠いていた。
今年はハイペース?スローペース?誰が逃げるのか?
今年のペースはどうだろうか?逃げそうなのはミッキーアイル。ネロも逃げれるが、行ききれないレースが続いており今回も逃げれるかは微妙なところ。となるとミッキーアイルとベルカントの2頭が主導権確保のため競り合う形が一番確立としては高いか。
先行勢は多く、ビッグアーサー、シュウジ、アクティブミノルらは前へ行きそう。あとはスノードラゴン、ソルヴェイグ、サクラゴスペル、レッドアリオンあたりも前で競馬ができる。先行勢にも逃げる2頭の競り合いの影響がでるため、セオリー通りに考えると差し脚の馬に展開は向きやすくなることになる。
しかし、枠順でどちらかに逃げるための有利な条件が揃えば、不利な逃げ馬の方は無理に逃げずに番手で進めるケースもある。2頭とも自分のペースを作れることができれば、差し脚の馬にとっては不利な展開となってしまうだろう。ハナを主張してくる馬が他に出てくる場合も、ハナ争いが激しくなり前が乱ペースになりやすい。そうなった場合も差し脚の馬に展開が向きやすくなる。
やはり差し脚勢にとって有利な展開になりやすいのか?
やっぱり差し脚の馬に有利な展開になりやすいイメージは強い。今回もやっぱり逃げ馬は割引いてもいいかも、と思いたくなるが、あながちそうでもない。
ミッキーアイルは去年1年音無師が脚質転換を図って控える競馬をさせ、前走の高松宮記念では逃げずに3番手から進めて2着に入着している。ベルカントも絶対に逃げないとダメというタイプでもない。どちらも控える余裕がある以上はお互いの出方次第ですぐにハナ争いは落ち着く。この場合は先行にとって有利な展開になりやすい。
結局誰が逃げるのかや、ペースは早くなるのか遅くなるのがわからずじまいだが、いずれにせよ、枠順が大きなポイントとなってくるだろう。枠番と、相手との位置関係を見てどの馬が行くのかをしっかり予想し、予想される展開に応じて馬券を組んでいきたいと思う。
圧倒的人気だったビッグアーサーは3着までと予想。下手に控えすぎると2015年のドスローの再現もあり得るので、前で積極的に競馬をする必要があると思っていたが、鞍上がそこまで出していくか不安に感じて届かないと予想し、レッドファルクスに切り替えたのが正解だった。夏に復調してきていたソルヴェイグを買えていた点も我ながら見事だった。
さて、今年は昨年の覇者のレッドファルクスが人気の中心となりそうだ。昨年人気だったビッグアーサーは約9ヶ月ぶりのぶっつけで、今年は評価を落としそう。かわりにメラグラーナ、セイウンコウセイ、ダイアナヘイローといった夏競馬を駆け上がってきた馬たちが注目されている。さて、今年はどう組み立てるか。どこから買おうか迷ってしまうスプリンターズステークス2017。今年も3連単で勝負だ。
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